アルバイト・パートを始める前に知っておこう

アルバイトが増加した時代背景

 

 

 

アルバイト人口が著しく増加した背景にはバブル崩壊があります。バブル経済の時期は、深夜営業の店舗やコンビニエンスストアの増加、相次ぐ建築・建設で夜間勤務、工事現場での肉体労働などの求人が多く、芸術や芸能界などでの成功を夢見ていた若者達は、あえて正社員として就職する道を選ばずに、アルバイトで生活しながら夢を追うことができました。

 

 

しかしバブルが崩壊すると、景気は急激に悪化し、正社員の雇用が激減し、就職氷河期と称される状況となってしまったのです。また、賃金面の安さや、何かあった時や、経営不振の際のリストラ対策として解雇しやすいことなどから、正社員ではなくアルバイトを採用して人件費を削減しようとする企業も少なくありませんでした。

 

 

就職することが非常に厳しく、そのため学校を卒業してもアルバイトでの生活をせざるを得ない人も増加しました。バブルの時には、夢の為に、自分の意志でアルバイトでの生活を選んだ若者が多かったのに対して、バブル崩壊後は就職の意志はあるのに雇用が少なく就職できず、泣く泣くアルバイトを選ぶ、と言う状況に変わったのです。さらに就職難が去っても、企業のほとんどが、新卒一括募集を行っているため、途中からの就職は非常に厳しいのが現実です。